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二種類の怒り

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怒りには 二種類あります

意識的か
無意識的か が区別するポイントです

普通の人は無意識的に怒ります
マナスにある感情に流され
理性を見失い
エゴを用い
自分のエゴ、わがままな欲望の満足の為に怒ります
そして何を言葉にしたか覚えておらず
どうして怒ったか理由も定かではありません
そのように無意識的です
いつも無意識で無目的な意識の方は
怒る時も当然、無意識です
この怒りは
自分の内面にいる六人の敵の一人、クローダーと呼ばれます


ぬくぬくした、単に楽しい安楽な時間が良いと考える方は、実は理性が重たい無知のエネルギーにカバーされた状態です

感覚的な喜びを平安な時間だと思い込むと、決して真理を見極められません

実はそれは無意識的な怒り以上に低い意識の状態なのです


では、★意識的な怒り とは
チッタ=記憶 の領域と 理性=ブッデイが結びついて、
完全にアートマンと繋がった意識によりつかわれる怒りのことです

この怒りは サンスクリット語でマンニュといいます

普通、怒らない人が立派な方、という価値観がありますが
聖者でも、よく怒る方がいます
それがマンニュです

マンニュの怒りは エゴを満足させるためには 決して使われません
すべて相手の為です

マンニュは
真理と真理ではないものの区別が出来ない人
エゴを満足させたい人
目的がヤジナではない人には使えません

マンニュの怒りは 真理と真実の愛に基づき
良くないカルマを取り去ることが目的であり、アートマンの意識をもって怒ります
意識的な怒り
それがマンニュです

人を叱らねばならぬ時はいつも
マンニュであるべきでしょう

けれど なかなか 難しい……だから 人に怒りのパワーや厳しさを提示しなければならない時は
相手に対し真実の愛があるかどうか
それは非常に重要な基準であり課題です

チッタ=記憶の働きは実際は純粋な働きであり、チッタ独りで良くないことはできません

何か良くない行動は 感情とエゴの中の良くない働きが
理性を凌駕し煙りにまいて、起きてしまいます


マンニュの純粋な怒りのパワーを使うには
感情やエゴ、肉体的感覚を満足させるエネルギーに縛られないことです

好き嫌いや善悪など相対的価値観に動かされる目的を持たないことです

そしてまた
マンニュは
社会的規範を超えた領域にあり
クローダーの怒りの理由とは違う目的があります

マンニュの目的は無知をはらい、気づきを促す為のものです

だから一見して
厳しさの本質が見抜けない方からみたら、単にうるさくきついだけ、という印象を与える場合がよくあります

マンニュとは
通常、モクシャ=悟りを開いた方のみが使える力ですが

良き友情を築いているもの同士は、お互いに厳しく接するマンニュの場面もあります

また
親が子供を思い 叱ることも マンニュといわれます

母は子供を叱りつけ子供を傷つけます
けれど 真実の母は
実は子供以上に傷つきます
それでも子供の為に叱ります


人間は悟らない限りエゴは残ります
けれど怒らないとならない場面の中で
また、自分が厳しく叱られる場面の中で、相手や自分の怒りの目的がどこにあるかを見極めることです

マンニュは
叱る人の目的を見極められる相手 と 状況の中でつかわれるべきでしょう

それが 整わない場面では たとえマンニュとはいえ
怒りのネガティブなエネルギーは 使わないのが 聖者の在り方です

それは つまり
相手のエネルギーの質 状態を見極め
必要なだけのエネルギーを使う ということです

聖者とは エネルギーを使うことの達人です

マンニュを知ることで
真実のヒーリングとは気づきから生まれる以上 。。優しく 暖かいだけが ヒーリングエネルギーではない とわかります☆

いつも 怒っているような人 厳しい人が…… 実は 凄く 愛と 思いやりがある
という人が 時々 身近にいますね♪


私のインド哲学の先生も 厳しいです
インド人の生徒はかなり厳しい指摘を受けてます

私も 意識的に マンニュに基づいたネガティブな指摘を受け叱られたことがあります
目に余る私の良くない癖を治して気づかせてあげたい
という先生の暖かい気持ちですね… 有り難いことです!!!

意識的=アートマンとつながって 生きる努力をしてる方の前では 自分の意識レベルは 恥ずかしいほど簡単に 見破られます
そこで厳しく注意を受けるのは 有り難いことです☆


真実はいつも自分がつかみ取るものです

それが本当にわかると
如何なる相手の厳しさや理不尽な怒りの中にも
自分に必要な神の愛を見つけ学ぶことができます

それは すべからく 自分のエゴとくだらないプライドに気づかせ 壊す手助けをしてくれますね☆


自分の行為に正当性を考え、プライドを持ったりすると エゴが増長します

どんなに素晴らしい行いや 結果にも

自分の中の神の働きが行ったものであり、小さな名前ある肉体の私は何もしてないと考え

感謝と謙虚な気持ちがあると
自分の行いは素晴らしいと考えるプライドやエゴは育ちません

エゴは 本当に 自分の内面の成長を妨げます☆

エゴを壊してくれる機会は 毎日 沢山あるでしょう


それを 意識的に自らすすんで行うのがカルマヨーガと
真理のセオリーの学び と 瞑想ですね☆


写真:ガルーダに乗ったクリシュナ

インドネシアのエアライン
ガルーダ・インドネシア航空は
この聖なる鳥を飛行機にイメージしてます
私たちお客様はクリシュナ、というわけです

ガルーダの羽根はヴェーダの本をひらいた形といわれます

ヴェーダ=神の言葉=真理に乗り
私たちは遠くまで飛んでゆける
という意味ですね☆
# by veda-anand | 2008-06-05 16:34 | 癒しへの導き