ガンガー女神、またの名を聖ガンジス河…インド人は人が死ぬと死んだ者の生への執着を絶つために、長男など近親者が、まず顔から火をつけ体を焼いてこの河に流します だからインドにはお墓がありません そしてこの聖なる河で沐浴をするのは有名ですね ガンガー、これは神話によれば世界の維持と智恵の象徴ヴィシュヌ神(クリシュナの別名)の親指から生まれた河ですが 天界からの人間にもたらされる叡知の結晶といえます インドの神様は 創造主ブラフマンを様々なコンセプトの神様にわけたもので背後には 必ず創造主ブラフマンがいます だから気づいてない方もいますが 究極的にはどの神を信仰していても 意識はブラフマン=アートマン=本来の私に向けているのです 哲学的にいうと、人間の真実のパワーとは叡知のことです 普通一般の価値観では 財産、美貌、若さ、健康、知性、技術、権力、名誉、などの相対的価値観をパワーだと思っていますが これらに本質的パワーはありません 何故なら全て移ろうからです ガンガーを生んだ 世界の維持と遍在と智恵の象徴ヴィシュヌ神は 別名ナーラーヤナ、宇宙の主神とよばれます ☆ナーラーヤナの源となる神話☆ 『卵の姿をした宇宙から発生した、主の宇宙体ヴィラートプルシャは、卵から離れたとき、自分が立つ為の足場を求めました そしてこの目的故に、純粋な意図をもつその存在は、聖なる水を創ったのです。これをナラと言います 最高者(別名ナラ)から発生したがゆえこれらの水はナラと呼ばれました その御方はナラの上に、神々の時間における千年住まわれたことでナーラーヤナ=ナラに住まう者とよばれるようになりました 星雲社ヴァーガヴァタプラーナ上巻179頁』 ヴィシュヌ=ナーラーヤナ神の親指からガンガー女神となり天界から河となって生まれ、シヴァ神が頭頂で受け止め シヴァ神の髪の毛となりました それで学問を修める者はシヴァ神を崇めます 頭頂はチャクラの一番上、サハスラーラチャクラをさし 千枚の花びらをもつ智恵の蓮の花に例えられ、瞑想である段階に達すると、人によっては蓮の花をみるといわれています 哲学的意味においてサラスヴァティ女神はあらゆる知識全般(芸術、科学、物理、建築、経済、言語etc)をさしますが、ガンガー女神は叡知をさします 叡知とは人智を超えた天界から授かるもので、相対的頭脳を超えたもの、瞑想により真我であるアートマンと一つになるときおりてくるものです 言い換えれば移ろうことなき実在、普遍的真理のことで サラスヴァティの意味する所謂、学問知識全般とは完全に次元が異なります ただ叡知をさずかることで学問がやりやすくなるのです ヴェーダによれば 『本来の私』とは 真理 実在 意識 遍在 平安のことであり 理性や心や知性やエゴなどのマインドではなく、 知識でも 思い出でもなく 勿論名前でもなく肉体ではなく、五大構成要素でもなく 働きでもなく五感でもなく 喜びでもなく悲しみや苦しみの体験者でもなく 国籍や民族でもなく欲望や希望でもありません こうした何にもとらわれない存在を『私』といい、とらわれがなくなるにつれ 私=真理という認識が深まり 自分の命と宇宙と地球上の全生命との同一性を認識します そして、私と世界の関係を正しく認識します ※ヴァーガヴァタプラーナとはヴァーガヴァタ派(ヴィシュヌ神=ナーラーヤナ)を信奉する学派に伝わる哲学的意味を持った神話のこと ナラは恐らく 日本の奈良の語源ですね。五十音を始め インドのサンスクリット語は 世界中にある言語の母親です 弁才天= サラスバティ女神は 三大神のひとつブラフマー神の妻です サラスバティの弁才とは 智恵の象徴です 話す言葉をみれば その方の知性 理性 知識がわかるといわれます 以上 インドでは、知識サラスバティと叡知ガンガーの違いを 河の名前で分けて わかりやすく といています サラスバティのパワーは勉学によって ガンガーの叡知は瞑想によって得られます
by veda-anand
| 2008-03-24 08:24
| 癒しへの導き
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お楽しみ♪
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